子宮頸がん予防ワクチン
 
現在当院では子宮頸がん予防ワクチンの取り扱いをしていません。
 
よろしくお願いいたします。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

HPVワクチンとは、病気の原因となる細菌やウイルスなどをあらかじめ接種しておき、病気を防ぐ方法です。子宮頸がん予防ワクチンは、発がん性ヒトパピローマウイルス(HPV)の中でも特に子宮頸がんの原因として最も多く報告されているHPV16型と18型の感染を防ぐワクチンです。感染を防ぐために3回のワクチン接種で、発がん性HPVの感染から長期にわたってからだを守ることが可能です。しかし、このワクチンは、すでに今感染しているHPVを排除したり、子宮頸部の前がん病変やがん細胞を治す効果はなく、あくまで接種後のHPV感染を防ぐものです。




子宮頸がんの最大の危険因子はHPV16型と18型です。子宮頸がんは、発がん性をもつハイリスクHPVの持続感染が主因と考えられています。ハイリスクHPVの型は13~15種類ありますが、中でも16型と18型は悪性化するスピードが速く、がん化しやすい型です。この16型と18型感染を予防すれば子宮頸がんが、60%前後の率で予防ができると考えられています。
さらにある程度、他のハイリスクタイプのHPVに対しても効果があることが分かっており(クロスプロテクション効果)、合計では約75%程度の子宮頸がん予防効果があることが分かっています。

がんに対してワクチンが効果を持つのは医療史上初めてであり、画期的なことであります。
世界100カ国以上の国では7年前より国家的に行われており、日本でもようやく認可がおりました。ワクチン接種は、早ければ早いほど効果があります。
副作用はほとんどなく仕事に支障をきたす事はありません。
なお今回認可されたワクチン(サーバリックス)には尖圭コンジローマの予防効果はありません。

詳しくは子宮頸がん情報サイトを御覧下さい。
 
  接種について

半年の間に3回の接種で、長期間(20年以上)HPVの感染を防ぎます。
ただし完全に子宮頸がんを予防するには接種後も子宮頸がん検診を定期的に受けましょう。

子宮頸がん予防ワクチンは3回接種により、高い抗体価が得られます。










1~2回の接種では十分な抗体ができないため、半年の間に3回の接種が必要です。
接種期間の途中で妊娠した際には、その後の接種は分娩後に行うこととされています。もし誤って妊娠中に摂取してしまった場合でも、ワクチンの成分による赤ちゃんに対する危険性はほとんどないと考えていいと思われます。













接種部位は肩に筋肉注射します。

  副作用

ワクチンを接種した後には、注射した部分が痛むことがあります。注射した部分の痛みや腫れは、体内でウイルス感染に対して防御する仕組みが働くために起こります。通常数日間程度で治ります。

*主な副作用の頻度*
10%以上かゆみ、注射部分の痛み・赤み・腫れ、胃腸症状(吐き気、嘔吐、下痢、腹痛など)、筋肉の痛み、関節の痛み、頭痛、疲労
1~10%発疹、じんましん、注射部のしこり、めまい、発熱、上気道感染
0.1~1%注射部分のビリビリ感 / ムズムズ感
頻度不明失神・血管迷走神経発作(息苦しい、息切れ、動悸、気を失うなど)

重い副反応として、まれに、アナフィラキシー様症状(血管浮腫・じんましん・呼吸困難など)があらわれることがあります。

  料金

費用は自費となります。
ワクチン自体の値段が高いため、接種料も高額になります。

1回目 16,500円(+消費税)
2回目 15,000円(+消費税)
3回目 15,000円(+消費税)

3回合計すると46,500円(+消費税)になります。

他院で1回目、2回目を打たれた場合でも、当院での接種が1回目の場合には1回目の接種料金を頂きます。

★予約制ではありませんが、たまに同じ日にワクチン接種希望の方が続くと院内の在庫が一時的になくなる場合があります。

受診前に在庫確認のご連絡をいただけますようにお願いいたします。

  ガーダシルについて

当院でもガーダシルを取り扱っています。
ガーダシルを接種希望な場合には、前もって在庫の確認を必ず電話で行って下さい。













  公費負担(無料接種)について

2011年2月1日から、子宮頸がん予防ワクチンの無料接種が始まりました。
無料接種の期間が延長されました。

くわしくはこちらをご覧下さい。
子宮頸がん,ヒブ,小児用肺炎球菌ワクチン予防接種の補助について