更年期障害、ホルモン補充療法

日本人女性の閉経は平均51歳といわれていますが、個人差も大きくだいたい45歳〜55歳位の間で閉経することが多いです。更年期は性成熟期から老年期への移行期間に相当します。閉経を挟んだ前後3年程度の計5〜6年を更年期と呼んでいます。
この時期には卵巣機能の低下に伴い女性ホルモンが低下することから、月経周期の乱調あるいは不正性器出血、いずれは閉経として現われ、顔面紅潮(のぼせ)、発汗、不眠といった症状の出現とともに、生活環境や社会環境の面でも幾つもの問題をかかえる時期でもあります。例えば、子供の進学、親の介護、生き甲斐の喪失、心の負担、老後の生活設計など様々なストレスを強いられるのもこの時期であります。また、健康に影響を与えるような多くの病気の好発年齢にもさしかかり、子宮がん、乳がん、卵巣がんなどの悪性腫瘍や動脈硬化症、高血圧、糖尿病、めまいなどの生活習慣病にも悩まされることになります。つまり女性にとってこの更年期は、自分自身の体の適切な健康管理を行い、心の安定を図る上でとても大切な時期であると思われます。

当クリニックでは、この時期のQuality Of Life(生活の質)の向上を図る事を目的に、症状に応じたカウンセリングに加え、ホルモン補充療法、漢方療法、自立神経安定剤などの薬物療法をおこなう事により、心とからだの安定を図っていただける事を目指しています。

更年期の症状に対してプラセンタ注射を行うことで、のぼせや発汗、睡眠障害などの不定愁訴が軽くなったと言われる患者さんも多いです。更年期障害の場合にのみ、保険が効きます。
プラセンタ注射についても是非ご覧下さい。