アンチエイジング

当クリニックでは、女性のQOL(生活の質)の向上を図るためにアンチエイジング治療を実施しております。特に中高年女性で更年期症状にお悩みの方にとっては、ホルモン補充療法(HRT)やプラセンタ(胎盤エキス)治療により更年期症状の改善とともに、美肌効果や疲労回復に効果があります。

  プラセンタとは

melsmonプラセンタ(placenta)とは英語で「胎盤」のことです。出産の際の胎盤が原料(国内の健常なヒトの胎盤)で、核酸、アミノ酸、その他多くの生理活性物質を含んでいます。完全な滅菌加熱処理を経て作られるプラセンタ製剤は細菌やウィルス感染の心配はなく非常に安全です。日本ではすでに50年以上の歴史があり、更年期障害や乳汁分泌不全の改善効果はもとより、非常に高い美肌効果があることが分かっています。
この他にも多数の学術報告があり、主な薬理作用だけでも組織呼吸促進作用、細胞増殖促進作用、血行促進作用、活性酸素除去作用、抗炎症作用、抗アレルギー作用、免疫賦活作用、疲労を取る作用等が認められており、これらが相乗的に細胞レベルで美肌効果を発揮すると考えられています。

  プラセンタ注射

おおよそ45歳〜60歳までの更年期症状を有する患者さんで、プラセンタ注射(メルスモン)を希望される場合には、保険診療で受けて頂くことが可能です。

実際、打たれている患者さんに伺うと、『肩こりがよくなった』、『眠れるようになった』、『のぼせの回数が減ってきた』、『汗の回数が減った』、『体が軽くなって仕事に行けるようになった』、『便通がよくなった』など更年期の症状が軽くなったと喜ばれています。しばらく続けて打たれる方が多いです。
注射本数や頻度、期間などに詳細につきましてはご相談下さい。

  プラセンタ注射(自費)

更年期症状以外の目的でプラセンタ注射を希望される場合には自費診療になります。
症状に合わせて、投与を行うかどうか、注射の量や回数などはご相談下さい。

プラセンタ療法の効能
シミ・くすみ・シワ・にきび、乾燥肌、アトピーなどのお肌トラブルに対して比較的早期に効果が現れます。肌質のタイプを選ばずほとんどの方が利用可能で、女性だけでなく男性にも有効です。
プラセンタ療法を続けた方々からは、『生理痛が軽くなった』『更年期ののぼせが楽になった』『手足の冷えが軽くなった』等の感想も寄せられています。

投与量と頻度
投与量は1回1〜2アンプル、皮下または筋肉内に注射します。繰り返し注射する場合には注射部位を変えるようにします。
投与の頻度は週1〜2回程度が目安ですが、特に厳しい規定はありません。間隔を詰めるよりも長く続けたほうが効果的です。3カ月程度つづけてみると高い効果が期待できます。


注意点
きちんと厚生労働相の認可を受けている注射ですので安全性については基本的に問題ありません。
これまで重大な副作用が起こったことはないとのことですので安心して受けていただけると思います。

ただし極めてまれですが、次のような副作用の可能性があります。

ショック:血圧低下、息苦しい、冷汗が出る、顔面蒼白
過敏症:発疹が出る、発熱、かゆみ、注射部位の発赤、疼痛、硬結(しこり)

プラセンタを注射して、発疹・発熱・掻痒感などのアレルギー症状を起こしたことのある方、アレルギー体質の方は注射できない可能性がありますので、医師にご相談ください。

★製造の最終過程で加熱処理を十分に行っているので、現在のところメルスモン注射を打ったために何らかの病原体の感染を起こしたという報告はないとのことです。また変異型狂牛病もタンパク質で感染しますが、タンパク質自体も熱処理で破壊されているので理論上は感染の危険性はないようです。ただしヒト胎盤を原料としていることによる未知の感染症の危険性をご理解いただいた上で、注射をしてください。

★なお、指導によりこの薬の注射を受けた方は献血できません。